■「この瞬間のためにやって来たので、みんなの喜ぶ顔を見て感無量」
味スタで行われていた東京vs川崎は、前半は0-1で川崎がリードしている。
不安の中。後半が始まった。
53分の西村拓真のゴールでマリノスは活気づいた。
73分、仲川輝人が追加点を挙げると、祝福の時間は続いた。
試合終了の笛に、キャプテンの喜田拓也は両手を広げて仲間と歓喜した。
「この瞬間のためにやって来たので、みんなの喜ぶ顔を見て感無量。優勝に王手をかけてから、少し時間がかかってしまいましたが、苦しいときもみんなが一つになってひたむきにやってきました。5つ目の星をつける意味は自分たちが一番よくわかっていました」
ケヴィン・マスカット監督はほっとした笑みを浮かべた。
「アタッキング・フットボール」と言うテーマを前任のアンジェ・ポステコグルーから引き継いだ。
「私はそれを理解したうえで、この仕事を受けました。このサッカーにはフィジカルもメンタルも強く求められます。小さな結果を積み重ねた先に最後の頂点が見えてくる、と私は選手たちに日頃、言ってきました。今はとにかくうれしい」