11月6日、J1昇格を懸けた熱い戦いが行われた。舞台は熊本市内にあるえがお健康スタジアム。激突したのはロアッソ熊本とモンテディオ山形だ。
J1参入プレーオフに進んだのはJ2の3位から6位までの4チーム。その1回戦で勝利した熊本と山形が2回戦でぶつかった。J2リーグ戦での成績上位クラブである熊本のホームスタジアムで行われると同時に、熊本は90分間の結果が引き分けでも決定戦に進めるレギュレーションだった。
2008年からJ2に所属する熊本はこれまでJ1に昇格したことがない。それどころか、19年から昨年までの3シーズンをJ3で過ごしていた。対する山形は2015年以来のJ1復帰を目指し、10月30日の1回戦では3位のファジアーノ岡山を“下剋上”していた。
2回戦は早い時間帯にシーソーゲームの様相を呈する。前半12分にホームチームが先制するが、同17分に山形が追いつく。そして同24分に逆転ゴールを決めたアウェイチームが、勝利の権利を手にするのだ。
しかし後半5分に熊本が同点弾を決める。その後も激しい攻防が続くが、これ以上スコアが動くことなく試合終了。熊本が引き分けでの決定戦進出を決めた。山形は26分間だけ勝利者の権利を手にしながらも、来季のJ1昇格を目指すこととなった。