横浜F・マリノスの選手2人による感動的なシーンが話題になっている。
■優勝に涙
横浜FMは11月5日、J1リーグ最終節でヴィッセル神戸と対戦した。
優勝が懸かった重要な試合の中で、チームは先制に成功する。前半26分、敵陣右サイドで持った水沼宏太がクロスを上げると、神戸の選手にクリアされてボールはファーサイドへ流れる。すると、そのクリアボールの先に走り込んでいたエウベルがダイレクトでヘディングシュート。ボールはGK坪井湧也を超えてネットに吸い込まれた。
前半のうちに同点に追いつかれた横浜FMだが、後半8分にまたも突き放す。ペナルティエリア左角付近からのFKを水沼が直接狙うと、GK坪井がファンブル。そこに詰めていた西村拓真がきっちり決めて2-1とした。
そしてチームは後半28分に3点目を追加。右サイドで抜け出した水沼がエリア右に侵入し、マイナスのクロスを上げると、これに合わせたのは仲川輝人。ワンタッチでの右足シュートを突き刺し、リードを2点に広げた。
それ以降スコアは動かず、3-1で試合終了。横浜FMが見事に3年ぶりの優勝を果たした。
試合後には、右ひざ前十字じん帯を断裂して離脱中の宮市亮がシャーレを掲げる場面が。また、3得点すべてに絡んだ水沼のもとに宮市が駆けつける姿も見られ、両者は涙を流しながら熱い抱擁をかわした。横浜FMの下部組織出身であり今回が初のJ1優勝となった水沼と、キャリアを通してケガに泣かされ、同じく初のJ1優勝を果たした宮市によるハグは、SNS上で大きな話題になっている。