見えてきたサッカー日本代表・ドイツ戦の布陣「ジョーカーとして期待する相馬勇紀」10年前では考えられない最終ライン【カタール行きの26人が決定! ワールドカップメンバー決定直後の激論】(5)の画像
冨安らがそろう最終ラインには、これまでなかった強みがある 撮影:中地拓也

 カタール・ワールドカップに臨む26人の日本代表メンバーが発表された。会見に臨み一人ひとりの名を読み上げた森保一監督の表情からうかがえるように、選出は非常に難しい作業だったに違いない。この26人の決定は、日本代表の行く末をどのように定めていくのか――。ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が、徹底的に語り合った。

■セットプレーの対策は?

――大会に入るまでに、やっておくべきことは何でしょうか。セットプレーなどですか。

大住「セットプレーは今まで、意図的にやってこなかったと思う」

後藤「メンバーが決まって、ようやく最後にやるべきものだからね」

大住「親善試合でセットプレーを見せてしまっても、何の意味もないからね。最後の数日でやると思う。カナダ戦でも見せる必要はないよね。カナダ戦が終わってからやればいいという感じかな」

後藤「カナダ戦の前からやっても、試合で見せる必要はないよね」

大住「キッカーは誰かな。鎌田大地は外せない選手になったけど、久保建英はずっとピッチ上にいるか分からない」

後藤「一発で直接FKを決めるとなればすごいキッカーが必要だけど、それほどのキッカーがいないとすれば、いろいろな形をつくればいい」

大住「ここ数年、日本代表の生きたCKというのを見たことがないよね。意図のあるボールが、意図のある場所できちんと合ったのを見たことがない」

後藤「そうそう。それはつくってほしい。それをつくるのは必須だよ。ドイツ、スペイン相手に勝つとすれば、それはやらないといけない」

大住「ドイツ相手にセットプレーで点を取るというのは、プランした通りにプレーがピタリと合わないと無理だよ」

後藤「まあ、最後の1週間でやればいいことであり、やってもらわないといけないことだね」

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