■秋春制をポジティブに
――WEリーグは11クラブでスタートし、今季も同じクラブ数で行われます。2023/24シーズンには増えるそうですが、どのくらいの数にしていこうという計画ですか。JリーグはJ1からJ3まで合わせるとすでに58クラブにもなりましたが。
高田 その議論はこれからという状況です。入れ替え戦のことも含め、Jリーグがここまで増えた経緯なども踏まえて議論していきたいと思っています。ただ私は、「適切な規模感」というようなものがあると思っています。プロ野球のように、多くの人がその節のすべての試合結果を知っていて、話題になるような状態もいいかなと思っています。また、いまのWEリーグには、九州、四国、東海、そして北海道にクラブがないので、できれば地域的な広がりやバランスも持ちたいですね。
――クラブを増やすには?
高田 現状では、WEリーグのクラブは経営が大変だと、多くの人が思っています。ですから、まずクラブの収益を安定させ、手を上げやすいようにすることが大切だと思います。
――「秋春制」のシーズンについてはどんな考えをおもちですか。
高田 Jリーグとシーズンが違うことをネガティブにとらえる方もいますが、ことしはいまちょうどJが終わってWEが始まる。たとえば新潟だと、昇格が決まり、男子の最終戦後は本当に最高のセレモニーが行われ、そして翌々週にレディースのホーム開幕戦がある。そこに何かストーリーをつくって、「J1も待ち遠しいけど、その間はレディースを応援しよう」とか、レディースの選手も意識して「次は自分たちの番だ」とか…。
――とてもいいストーリーですね。
高田 そういうのを、各地でつくれるのではないかと思っています。