3度宙に舞った胴上げ後に放った「らしい一言」…引退発表の中村俊輔は現役ラストマッチでも中村俊輔だった! 永遠のサッカー小僧が見せた「笑顔」と「苦笑い」との画像
最後までらしさを貫いた中村俊輔 撮影:中地拓也

 中村俊輔が、現役生活に別れを告げた。試合後には横浜FCの仲間たちから祝福されたが、最後まで自分らしさを貫いた。

 10月23日、希代の天才レフティが自らのキャリアにピリオドを打った。横浜FCの一員としてロアッソ熊本とのアウェイゲームに乗り込み、後半15分までプレー。ピッチを去る際には多くの選手に求められ、抱擁を交わした。

 チャンピオンズリーグでは世界的名門のマンチェスター・ユナイテッド相手にFKを決め、日本代表でも活躍した。その一方で、中村には涙の印象も強いかもしれない。

 シドニー五輪出場を決めた試合では、お立ち台で亡き祖父を思って声を詰まらせた。2000年には横浜F・マリノスでステージ優勝を果たしたが、鹿島アントラーズとのチャンピオンシップではまったく歯が立たず、嗚咽しながらロッカールームへと戻った。2013年には勝てばリーグ制覇という状態から連敗し、ピッチに突っ伏した。

 それでも、やはりこの男には笑顔が似合う。交代でピッチを後にする際にも、目に涙など浮かぶことはなく、穏やかな表情を浮かべていた。

 その笑顔は、現役最後となった試合後も続いた。横浜FCの選手やスタッフが「THANK YOU SHUNSUKE」とプリントされたTシャツを着て、本人を囲む。背景には、横浜から応援に駆け付けたファン・サポーターと、秋のやわらかい日差し。多くの仲間たちに囲まれて、記念撮影が行われた。

 この光景がDAZN Japanのツイッター公式アカウントで公開されると、感慨深げな声が相次いだ。

「最高に大好きな笑顔すぎて」
「沢山の感動をありがとう」
「俊輔が引退とは… ほんと年月が経つのは早いね」

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