■世界中で有名になったチャント
ところで、「チキッティブン、アラビンボンバ」というチャントをご存じでしょうか? メキシコのサポーターのチャントです。現地語表記で全文こうなります。
Chiquitbum ala bim bom ba,
Chiquitbum ala bim bom ba,
Ala bio, ala bao, ala bim bom ba,
Mexico,Mexico,ra ra ra !
(Siquitbumと綴られることもあります)
なんでも1920年代(1916年という説も)にクラブ・アメリカが隣国グアテマラに遠征した時に作られたチャントだそうです。グアテマラまで乗った蒸気機関車の音が「シキティ、シキティ」と聞こえたという説もあります。また、「アラビオ」のところはアンダルシアの言葉で選手のことを表す言葉で、それは「Al」が付いていることから想像できるようにアラビア語起源の言葉だとか言われていますが、ほとんど意味は分かりません。
ただ、これをアステカのスタンドを埋めた10万人が一斉に叫ぶのですから壮観です。
1970年、86年のワールドカップの時には世界中で有名になったチャントですが、今の若い方はご存じないかもしれませんね。