■2点目を取れるかが勝負の分かれ目?
今季のJ1の記録を見ると、最多得点、最少失点とも首位の横浜F・マリノスであり、それぞれ63得点(32試合、1試合平均1.968点)、33失点(1.031点)である。一方、最少得点は湘南ベルマーレの26点(0.813点)であり、最多失点はジュビロ磐田の54点(31試合、1.929点)となる。他のすべてのクラブは、これらの数字の間にある。
1993年からのJリーグ(J1)全8629試合を見ると、1試合平均の最多得点は川崎Fで1.845点、最少得点は徳島ヴォルティスの0.694点。最少失点は鹿島アントラーズで1.185点、最多失点は横浜FCの1.915点である。上記の数字が今季特有のものではなく、Jリーグの30シーズンを通じて共通する傾向であることがわかる。
これは何を意味しているのだろうか。試合は2-1で決まることが多く、さらにいえば、勝負は2点目を取ることができるかどうかにかかっている――ということになるのではないだろうか。着実に2点目を取ったチームが勝ち点を伸ばして上位に行き、2点目が遠い試合が多かったチームは残留争いに苦しむことになる。
だからサッカーは「1点と2点の間のゲーム」なのである。