■新潟を破った東京Vの試合運び
ボール支配では当然新潟が上回るが、前半のシュート数は8本対2本で東京Vが上回った。東京Vはしっかりと新潟を分析して準備してきたのではないだろうか。
それでも、後半に入ると新潟はサイドからの展開をさらに徹底してゲームを支配し始める。だが、東京Vも防戦一方にはならずにカウンターを狙い続ける。そして、左サイドのスローインから染野がDFの裏を取ってCKを獲得。森田晃樹が蹴ったCKからの混戦の中で染野が押し込んで58分に先制に成功する。
残り時間は30分。新潟がトップ下にいた伊藤涼太郎を左サイドに出して攻撃の起点を作らせて攻勢を強めたが、東京Vは歴戦の将、城福監督がうまく交代カードを切りながら攻撃に出るエネルギーを残しながら、しっかりと構えて新潟の攻撃を遮断。選手たちも最後まで集中してセットプレーからの1点を守り切って勝利した。
新潟のパフォーマンスがとくに悪いわけではなかったが、東京Vがうまく守ってカウンターとセットプレーを使って論理的に勝利した。そんな試合だった。