■日本のバスにイライラする原因
日本という社会は、現代のサッカーのように、とても優しい社会です。
路線バスに乗っていても、それを感じます。
何本かの路線バスが止まるバス停があるとします。バスが到着しても、他の路線のバスが前に止まってお客さんが乗り降りしていると、後から来たバスは停車して、前のバスが出発するのを待っています。前のバスが行ってしまってからバス停に止めて、そこでようやく乗り降りができます。
急いでいるときには、「早く降りたいのに!」とちょっとイライラしますよね。
しかし、日本以外のたいていの国では、後ろから来たバスは前のバスの発車を待っていたりしません。バス停より少し手前に止めて、そこで乗客を乗り降りさせます。これから乗ろうと思っている人は、バスの乗降口まで少し歩いて乗らなければなりませんが、降りる人はすぐに降りられるので助かります。
多少の距離ならいいですが、たくさんのバスが行き来する大きな停留所ではたいへんです。