■J1参入プレーオフ圏も残留争いも熾烈

 J1参入プレーオフ出場は、5位の大分までが確定している。残り1枠は、6位の徳島、7位の仙台、8位の山形、9位の東京V、10位のジェフユナイテッド千葉、11位のV・ファーレン長崎までが、出場の可能性を残している。

 徳島は23節から前節まで、18試合負けなしのクラブの記録を更新中だ。直近2試合は町田に3対2、長崎に2対1と競り勝っている。

 その長崎戦では、U-21日本代表FW藤尾翔太が4試合ぶりの得点を決めた。シーズン通算8ゴールは水戸に在籍した昨シーズンに並ぶもので、残り2試合にキャリアハイ更新をかける。 

 徳島のホームに乗り込む大宮は、前節でJ2残留を決めた。プレッシャーから解放されており、リラックスしたメンタルでプレーしてくることが予想される。大宮はこの試合に勝利すると、J2アウェイ通算100勝目だ。

 もっとも、徳島にとってはJ2で7勝1分1敗と相性の良いカードである。徳島は大宮に対し現在4連勝中で、今シーズン最初の対戦は2対0だった。ホーム最終戦を勝利で締め、次節の山形との「決戦」につなげたいだろう。この試合は16日の18時30分キックオフとなっている。

 7位の仙台は3連敗中だ。新潟に次いでリーグ2位の得点を記録してきた攻撃陣が、3試合連続ノーゴールと苦しんでいる。さらに言えば、9試合連続で複数得点を記録していない。

 今節はCBのキム・テヒョンが出場停止だ。39節に左CBに入った福森直也の出場が予想されるが、誰がピッチに立つことになっても守備の整備は急務だ。

 アウェイの熊本は勝点67の4位だ。5位の大分とは勝点1差である。J1参入プレーオフの初戦をホームで戦うためには、このまま4位をキープする必要がある。そのためには、勝点3がほしい。

 両チームにとって負けられない一戦は、16日16時、仙台のホーム・ユアテックスタジアム仙台で幕を開ける。

 J2残留を巡るサバイバルも、大一番が組まれている。20位のザスパクサツ群馬と22位のいわてグルージャ盛岡が激突するのだ。

 群馬は勝点39で、岩手は勝点34である。群馬が岩手と引分けると勝点40で、21位の琉球が千葉と引分けると、岩手、琉球ともに勝点35だ。群馬のJ2残留が決まる。

 岩手と琉球は、とにかく勝つしかない。J2残留争いは、最終節までもつれるのか。群馬対岩手戦は、千葉対琉球戦は、ともに16日14時開始だ。

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