■得点王確実の小川のゴールに期待
横浜FCは前節の大分戦は2対3で競り負けたものの、FW小川が2ゴールをマークした。チームの勝敗を背負うとの自覚を、強く感じさせた。
シーズン通算24ゴールは、2位のチアゴ・アウベスに8点差をつけている。日本人選手では2018年の大前元紀(当時大宮アルディージャ)以来となる得点王が確実となっており、どこまで数字を伸ばせるのかに興味が集まる。
24ゴールの内訳を見ると、ヘディングと右足のシュートが8点ずつで、左足シュートが7点となっている。PKは1点だ。左サイドからのクロスをヘディングで合わせるのが得意のパターンだが、DFの背後へ抜け出したり、ファーサイドへ逃げたりと、巧みな動き出しや動き直しからも得点をあげている。ゴール前で粘り強くプッシュ、というゴールも少なくない。
今シーズン最初の金沢戦でも、得点を決めている。右サイドからのクロスを、左足ボレーで合わせた。マークするDFの視界から逃れ、ファーポスト際でフリーになった。
近年のJ2リーグでは、19年シーズンにレオナルド(当時アルビレックス新潟)が記録した28ゴールが最多となっている。残り2試合で、どこまでゴール数を増やせるか。30点の大台に乗せると、12年のダヴィ(当時ヴァンフォーレ甲府)以来の快挙だ。