■勝利が条件の横浜FCは…
10月8日、9日に行なわれたJ2リーグ第40節。2位の横浜FCはホームで、10月9日の18時から大分トリニータと対戦した。
同日13時08分に行なわれた試合で、ファジアーノ岡山がヴァンフォーレ甲府に勝利していた。3位の岡山は勝点を「72」とし、この時点で横浜FCとの勝点差を「5」に縮めた。横浜FCがJ1昇格を決めるには、勝点3をプラスして岡山との差を「8」に広げることが条件となった。
強い雨が降りつける一戦は、キックオフ直後にスコアが刻まれる。右サイドからのクロスを、大分MF梅崎司がヘディングシュートへ結びつけた。長身FW長沢駿の背後でフリーとなった35歳のベテランが、2試合連続弾で先制点をもたらした。
横浜FCはエースが仕事をする。22分、CBガブリエウの縦パスをFWマルセロ・ヒアンがワンタッチでさばき、ペナルティエリア内のFW小川航基が右足でシュートする。この一撃はDFにブロックされたものの、セカンドボールに素早く反応して左足で蹴り込んだ。横浜FCは1対1の同点とする。
横浜FCがJ1昇格を賭けているのに対して、大分は勝てばJ1参入プレーオフ出場を決めることができる。勝点3は譲れない。だからこそ、局面の攻防が激しくなる。
前半終了間際の45分だった。ペナルティエリアすぐ外で直接FKを得た大分は、キャプテンのMF下田北斗が狙う。5枚の壁を越えた左足シュートが、ゴールネットに吸い込まれた。前半は大分リードで終了した。