■小川2発も横浜FCのJ1昇格は持ち越し

 1点を追いかける横浜FCは、56分にスコアをタイに戻す。自陣からビルドアップする大分の守備に規制をかけ、ボランチの和田拓也がボールを刈り取る。ペナルティエリア左へ侵入して横パスを通すと、MF齋藤功佑がスルーする。走り込んできた小川が右足でねじ込み、ホームチームが同点に追いつく。シュートはゴールカバーに入ったCBペレイラの身体に当たるが、小川の気迫がまさった。

 試合の流れは横浜FCが握っている。敵陣から相手のビルドアップを制限し、自陣深くへの侵入を許さない。63分には途中出場のMF山下諒也が右サイドを突き、マイナスのクロスを小川が右足で合わせたがGKにブロックされる。

 両チームともに引分けでは物足りない。どちらも勝点3を求め、72分にスコアが動く。古巣対決となった大分のMF野村直輝が、ペナルティエリア外から豪快な左足ミドルを突き刺したのだ。アルビレックス新潟伊藤涼太郎の今節の先制点とともに、これも10月の月間ベストゴールの候補に加えられるだろう。

 ここからプレーの激しさが増していく。終盤は接触プレーをきっかけに、選手同士が衝突する場面もあった。勝利への執念がぶつかり合うなかで、雨中の激闘は幕を閉じる。横浜FCのJ1復帰は、次節以降へ持ち越しとなった。

 今節の結果を受けて、4位のロアッソ熊本、5位の大分がJ1参入プレーオフの出場権を獲得した。6位には徳島ヴォルティスが得失点差で浮上している。新潟に敗れた仙台は、得失点差で7位に後退した。

 J2残留争いでは、19位の大宮アルディージャまでの残留が決定している。20位のザスパクサツ群馬は勝点39、21位のFC琉球と22位のいわてグルージャ盛岡は勝点34で、次節は群馬対岩手の直接対決がある。この試合で群馬が勝つと、残留圏の20位が確定する。

 残り2試合となったJ2は、次節も見逃せない試合が続く。

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