■小泉のゴールで追加点。逃げ切って6試合ぶり勝利

 後半5分、プレッシングにおいて前半から存在感を放っていた小泉が結果を残す。原田亘の縦パスをインターセプトすると、そのままペナルティエリア左に侵入。思い切りよく左足を振り抜いてゴール右下へと突き刺した。

 チームとしては2点リードを保ったまま試合を進めたいところだったが、後半17分に失点。ファン・ソッコにDF裏へ蹴られると、これを収めた宮代大聖にゴールを許してしまった。

 システム変更を施した鳥栖が徐々にゴールに迫ってくる回数を増やす中、浦和は後半15分にリンセン、後半27分にユンカーを下げる。そして残り時間が少なくなってくると、自陣で5-4-1のフォーメーションを敷く。リカルド監督は最小のリードを守る決断を下した。 

 その展開の中でも松尾佑介に2回ビッグチャンスが訪れる。しかし1度目はパク・イルギュに防がれ、2度目は左ポストに当たってしまい、リードを広げられなかった。

 流れは鳥栖に傾いたかに思われたが、浦和は粘り強い守備を最後まで貫き試合終了のホイッスルを迎える。結果的に2-1でゲームを終え、公式戦6試合ぶりの勝利を手にした。

 ユンカーとリンセンを2トップで起用し、あえてボール保持へのこだわりを見せず柔軟な試合運びを披露した浦和。ただ、J1で初のスタメン出場を果たしたリンセンは、リカルド監督いわく「まだチームに順応している途中」だという。この日32歳の誕生日を迎えたオランダ人FWは、リーグ残り3試合でどこまでチームにフィットできるのだろうか。

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