■SB陣の招集はどうなる?

 長友佑都酒井宏樹のW杯行きは確実だろう。ビルドアップで大きく貢献できるタイプではないが、ここぞという場面での1対1に強く、サイドでチャンスの芽をつぶす能力に長けていることは本戦でも重要視される。両者ともにこの2試合で派手なプレーはなかったが、安定感あるパフォーマンスでクリーンシートに貢献していた。招集確率はそろって85%と予想した。

 アメリカ戦にフル出場した中山雄太もカタールに行く可能性は高い。クロス精度が伴わなかったものの、ディフェンス面では大きなミスもなく、サイドでの守備で貢献。以前に比べて対人の意識と強さが高まったことで、ドイツ遠征で存在感を強めた。3バックの一角としても左WBとしてもプレーでき、試合途中での5バック変更でも重宝されることから招集確率は80%と予想した。

 山根視来の招集確率は70%と予想。エクアドル戦では守備面で後手に回るプレーが見受けられたものの、攻撃面では斜めの効果的なパスを入れるなど良いプレーを何度か見せた。ただ右SBには酒井がおり、長友も左右どちらでもプレー可能。さらには冨安も右SBとしてプレーできるため、ライバルは多い。それでも攻撃時の創造性など他のSBにはない武器も持っているため、決して招集確率は低くはないだろう。

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