■好調な選手だけW杯に呼ぶべき
――アメリカ戦でトップ下に入った鎌田は点を取り、エクアドル戦の南野は苦しんでいました。
大住「現時点では、2人の間には圧倒的な差があるよね」
後藤「南野の使い様がなくなってしまった。左サイドに置くなら相馬勇紀や久保の方が良いし、右サイドには伊東純也と堂安がいる。そう考えると、使い道がなくなっちゃう」
大住「アメリカ戦は全員コンディションが良かったけど、総入れ替えしたエクアドル戦では何人かコンディションが整っていない選手がいた。その見極めをどうするのかと、試合後に森保一監督に質問をした。要は、今回の南野のような状態の選手はワールドカップメンバーには選ばない方がいい、と思ったんだよね。カタール・ワールドカップは準備期間が1週間くらいしかなくて、日本代表に合流してから調子を上げていくということはできなくて、合流時点で感覚が研ぎ澄まされている選手じゃないと使えないし、起用しても足を引っ張るだけだと思う。つまりは、今回の南野と柴崎岳のような状態だったら、チームにいらないんじゃないかな。森保監督は、全員コンディションは良かった、と答えていたけれど」
――試合勘、試合の体力、という部分ですか。
大住「難しいんだけど、僕のイメージするコンディションの良さというのは動けるとか走れるということだけじゃなくて、感覚として研ぎ澄まされて試合に入っていける、というイメージなんだよね。最終予選に入った頃の南野のコンディションは全然良くなくて、だんだん回復していった。森保監督が我慢して使い続けた結果だと思うんだけど、モナコに移籍して、また試合にまったく出られなくなった。今回のプレーを見ると、ボールは止まらないし、堂安が良いところで渡してもリターンしてミスしたりしていた。今回のようなプレーしかできないなら、呼んでもしょうがないと思う」