■再びの変化は序列に変動をもたらすか

 再びのシステム変更の影響を特に大きく受けるのが、先に触れたCHのポジションだ。

 4-3-3のときは3枚だった中盤が、4-2-3-1では2枚になる。その分、カタールW杯本番――特にドイツやスペインと戦うときには、このポジションには高い強度が求められる。こうなると、田中や柴崎岳をスタメンでCHに組み込むのはインテンシティを考慮すると少々厳しいものがある。ここのファーストチョイスは今のところ遠藤と守田が筆頭候補だろう。

 また、今回の2試合で、森保監督は終盤に5バックへのシステム変更を実施。これも本番を想定した戦術プランのはずで、序列に変動をもたらす要因となり得る。

 メンバー入りに際し、誰がダメージを受けて誰が恩恵を受けるのか。「2度目の変化」はW杯に向けて小さくない影響をもたらしそうだ。

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