■終盤に2トップで反撃

 後半開始から、日本代表の1トップには古橋に代わって上田綺世が入った。日本は後方から組み立てるだけではなく、上田にシンプルにボールを入れることが増えた。その形から57分には左へ展開し、三笘のクロスから南野拓実のシュートにつなげた。

 67分には中盤の底に遠藤航、トップ下に鎌田大地、左サイドハーフに相馬勇紀が交代で入る。70分にはボックス左で切り返した相馬のクロスから上田がシュート。78分にも上田がつぶされながらもボールを落とし、堂安律田中碧の連続シュートにつなげた。

 だが、直後に日本がピンチに襲われる。谷口彰悟が縦パスを受けた相手を倒して、PKと判定されたのだ。だが、ここでGKシュミット・ダニエルが大仕事。バレンシアのPKを見事にセーブした。

 日本はさらに吉田麻也伊東純也を投入。最終ラインを3バックにし、上田と伊東の2トップにして反撃を狙う。87分には伊東のキープから鎌田につなぎゴール前まで持ち込むが、シュートはGKに防がれた。最後までゴールを狙ったが得点はならず、0-0で引き分けた。

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