【浦和レッズ】自分たちの土俵に引き込めず、2試合連続ノーゴール。リカルド・ロドリゲス監督「ここまでやってきたサッカーとは違うものになった」の画像
浦和レッズのキャスパー・ユンカー 撮影:中地拓也

■9月17日/明治安田生命J1リーグ第30節 湘南ベルマーレ 0―0 浦和レッズ (レモスタ)

 浦和レッズは9月17日、レモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと戦った。

 直近のセレッソ大阪戦(0-1●)から中2日での試合となった浦和は、選手のコンディションも考慮してか、そこからスターティングメンバーを7人変更。前線にはダヴィド・モーベルグ、アレックス・シャルク、キャスパー・ユンカーの外国人トリオを同時起用したこともあり、試合前から注目を浴びていた。

 しかし、浦和は序盤からピンチを迎えることになる。6分と8分には自陣左サイドからのクロスに瀬川祐輔に頭で合わせられ、14分にはCKから山本脩斗にヘディングシュートを打たれるなど、危険なシーンが何度かあった。

 また浦和は、CBまで積極的に寄せて来る湘南のプレッシングに手を焼き、組織的に再現性のある前進をなかなかさせてもらえない。思わしくない形でロングボールを蹴らされる場面も何度かつくられ、自分たちの土俵で戦えない時間帯が続いた。一方の湘南も手数をかけずに攻め込んでくるため、互いのゴールを行き来するような試合展開となる。

 リカルド・ロドリゲス監督が試合後に「(自陣と敵陣を)行ったり来たりする場面が多く、切り替えが頻繁に起きるという展開は好んでいない」と口にしていたことからも、ゲームプラン通りに戦えていなかったことが伺える。

 それでもアウェイチームは、江坂任とユンカーのホットラインから大きな決定機を迎える。37分、自陣右サイドに下りてボールをもらった江坂が、裏に抜け出したユンカーに向けてロングパスを送る。これが湘南DFの頭上を越えてペナルティアークまで届くと、フリーのユンカーがワンタッチボレー。強烈なシュートを放ったがコースが甘く、GK谷晃生に弾かれてしまい、こぼれ球に詰めたモーベルグのシュートは枠の上に外れてしまった。

 しかし前半アディショナルタイム、今度は相手に決定機をつくられる。48分、自陣での江坂の横パスが池田昌生にインターセプトされると、ペナルティエリア内でフリーになっていたウェリントンにボールが渡る。しかしウェリントンのシュートは枠外に飛んだことで、なんとか失点は免れた。

 両チームともにゴール期待値の大きなシュートを決めきれず、試合を折り返している。

  1. 1
  2. 2
  3. 3