■再びの決定機も決められず
浦和は後半の頭に伊藤敦樹を下げて岩尾憲、馬渡和彰を下げて大畑歩夢を投入。64分にはアレックス・シャルクに代えて小泉佳穂、ダヴィド・モーベルグに代えて大久保智明をピッチへ送り出すなど、“人”を代えてなんとか勝利の糸口を見つけようとする。
すると徐々に湘南のプレッシングを落ち着いてかわせるようになり、シュートの数も増加。ただゴールには結びつけられず、0-0のまま時計の針は進んでいく。
それでも、前半と同じように、アディショナルタイムに大きなチャンスを迎える。91分、ショルツが杉岡大暉の縦パスをワンタッチで跳ね返して小泉に預けると、小泉は関根貴大にパス。これを受けた関根が自陣からドリブルを開始し、そのまま相手を振り切って1人でペナルティエリア右へ侵入する。最後はフリーで右足を振り抜いたが、ボールは枠の左へと外れてしまい、土壇場での得点には至らず。試合はスコアレスドローで終了している。
これで2試合連続での無得点となった浦和。リカルド監督が「今回の試合はここまでやってきたサッカーとは違うものになったと思っています」とコメントしていたように、なかなか自分たちのリズムに持って行くことができない時間帯が続いた。ただ、そんな中でも決定機を何度かつくれていたことは事実。あとはそれを決めることができれば、というところだ。
このあとはYBCルヴァンカップ プライムステージ 準決勝で戦うセレッソ大阪とは相性があまり良くないため、この湘南戦のように、思ったような展開にはならない可能性もある。その苦しい状況でもこの日のように決定機は何度か訪れるはず。今度こそ決めるべきチャンスをきっちり沈めて、昨季のリベンジを果たしに行く。