■ゴール前から始まった夢の物語
イングランド2部に生まれたゴールが話題だ。あるSNSユーザーは、「絶頂時のバルセロナのようなプレー」によって導かれたと評した――。
”事件”は、現地時間9月15日に起きた。場所は今季チャンピオンシップ(2部相当)でホーム無敗を誇るレディングの本拠地。決めたのは、7シーズンぶりのプレミアリーグ復帰を目指すサンダーランドだ。
かつては10シーズン戦ったプレミアから降格し、一時は3部相当のリーグ1も経験した。だが、サンダーランドは今季、悪くないスタートを切っている。
迎えた第9節、上位につけるレディングのホームに乗り込むと、前半のうちに2点を奪う。話題のゴールが生まれたのは、勢いに乗った後半だった。
起点となったのは、ゴール前。縦パスを受けたセンターハーフ、続く右サイドバックまでは、2タッチでボールを軽やかに動かした。
右サイドバックが出したライン際の縦パスから、一気にスピードがアップする。中央へ方向を変えるタッチ、ヒールでの軽い落とし、サイドを駆け上がらせる強い縦パスと、緩急をつけながら1タッチでボールが芝生の上を滑っていくのだ。
さらにはタッチライン際から、ボックス内のファーサイドへダイレクトで叩いた正確なパスが送られる。左サイドから走り込んできたジャック・クラークは、ファーストタッチで追走してきたDFをかわすと、冷静にゴールネットを揺らし、夢のようなゴールを完結させた。
このゴールをサンダーランドの公式ツイッターが紹介すると、20万回近く動画が再生され、引用ツイートは増え続けている。
「マシンのすべての部品が完璧なハーモニーを奏でている時しか夢見ることができないゴール」
「4連続の1タッチは、とにかくマジカル」
「完璧なクオリティ」
視聴したSNSユーザーからは、称賛の声が相次いでいる。