■試合終盤にはジェジエウを最前線に上げてのパワープレー

 横浜F・マリノスを勝点差が「5」に開いた状況での引き分けは厳しい結果であることは分かっていたため、試合終盤にはDFジェジエウを最前線まで上げてのパワープレーに出た。等々力での横浜FMで劇的な勝ち越しゴールを決めた背番号4が頭で合わせてゴールを狙う場面もあったが、これも不完全燃焼だった。

 マルシーニョら左は警戒され、右の佐々木旭は体力的に上がることすら厳しくなっていた。サイドからクロスを上げる仕組みが整えられず、中央に知念慶とジェジエウを置いた効果はそれほど得られなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると、アディショナルタイム4分が少なかったと川崎の選手は主審に抗議したのが精いっぱいだった。

 この試合が終わると代表ウイークに入り、チームとしては一息つけることとなる。鬼木達監督は「点を取るところにフォーカスしていきたい」と逆転へ闘志を燃やした。残り5試合。チームもサポーターも、奇跡の逆転を信じるほかない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3