■「どこからでも点が取れるところは見せることができた」
町野自身もコミュニケーションを取っていった。ピッチ上では多くを語るタイプではないが、「かなり努力しました」と笑う。
「自分からというか、みんながかなり話しかけてくれましたので。期間も短かったので、必要なことは喋りました」
香港戦にフル出場した町野は、続く中国戦に途中出場し、韓国との第3戦で再びスタメンに名を連ねる。宿敵との一戦でも持ち味を出し切り、72分にチームの3点目をゲットした。
「守備でハードワークするところ、90分間使ってもらって最後まで走れるところはアピールできたと思います。3試合3ゴールという結果を残せたので、得点力の部分も。具体的なプレーとしては、前線でボールを収める、中盤とつながる、それから左右両足と頭のどこからでも点が取れるところを、見せることができたんじゃないかと思います」
湘南では3-1-4-2の2トップを定位置とするが、E-1選手権では4-2-3-1の1トップを託された。所属クラブとは異なるポジションでの出場となったが、自身が話すように中盤の選手とつながっていった。とりわけ、トップ下の西村拓真とのコンビネーションは、同じチームでやっているようなスムーズさだった。
「横浜F・マリノスの選手が多いなかで、どういう動きをするのか、どういうボールの動かしかたをするのかなどは、大まかに理解できていました。けっこうやりやすかったですし、楽しかったです。拓真くんはハードワークできるので、一緒に守備のスイッチを入れるのは練習から話していましたし、そのとおりにできてホントに良かったです」