■「代表選手は試合中の修正能力が高い」
「日本代表は意識の高い集団というか、求めるもののレベルが高かったです。ホントに衝撃を受けたような時間でした。ボール回し、ポゼッション、ゲーム、すべてにおいてハードワークが求められ、その質が問われる。インテンシティの部分も、まだまだやっていかないといけないな、と思いました。どれも当たり前のことですけれど、もっともっとという意識が芽生えました」
インテンシティや切り替えの速さ、ハードワークといったものは、湘南のサッカーにも深く根づいている。町野自身も日ごろから意識しているはずだが、「またちょっと、違いました」と話す。
「身体だけでなく頭もフル回転というか。湘南はどちらかと言うと90分にわたって主導権を握り続けるスタイルではないので、守備からというイメージですけど、日本代表はボールを持って主導権を握っているなかでのサッカーだったので、身体も頭もつねに休んでいられない。試合では頭も疲れました」
フィジカル的にもタフネスさが問われた。E-1選手主権は、Jリーグの合間を縫って開催されたからだ。
町野は7月16日のアビスパ福岡戦に78分まで出場し、わずか3日後に香港戦に臨んだ。ぶっつけ本番と言っていいスケジュールで、デビュー戦2ゴールの一発回答を見せたのだった。
「リカバリーをしてすぐに試合のような感じだったので、大丈夫かな……というところはありました。でも、代表の選手たちは試合のなかでミスが起こっても、修正していく能力が高い。もちろんうまいですし、コミュニケーション能力の高い選手が多い。結果だけでなく、試合内容も悪くなかったと思います」