■変化が出てきた1970年代

 1971年頃になると、メキシコ・オリンピックでの銅メダルの効果なのか、ビッグクラブとの対戦も増えており、この時の遠征ではデンマーク、アイスランドの両代表以外にもボルシア・メンヒェングラートバッハ(西ドイツ)やハル・シティー、サウサンプトン(ともにイングランド)とも対戦しています。

 そうそう、1971年の遠征でアイスランドに向かう直前にイングランドの小都市グリムスビーでグリムスビー・タウンと対戦しています。当時、イングランドの4部リーグにいたチームです(現在も、イングリッシュ・フットボール・リーグ=4部に相当=に属しています)。

 2002年にレアル・マドリードの取材に行ったときに、サンセバスティアン在住の英国人ジャーナリストのフィル・ボールと話していた時に彼がグリムスビー出身だということが分かり、日本代表との試合の話で大いに盛り上がったという話はすでに「蹴球放浪記」に書きましたが(第116回「久保建英の“移籍先候補”レアル・ソシエダのあるサンセバスティアンの思い出」の巻)、当時の遠征ではグリムスビーのような地方都市での試合も多かったのです。

(2)へ続く
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