【J2「脱落」】3位・ベガルタ仙台、痛恨の3連敗「シーズン10敗目」でJ1自動昇格が遠のく!原崎政人監督「まだ誰も諦めていない」発言も…「3位確保」が持つ重要な意味【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
原崎政人監督(仙台)   撮影/中地拓也

■仙台まさかの3連敗! 3強から脱落

 3強の構図が、崩れた。

 J2リーグ第33節が8月27、28日に行なわれ、首位の横浜FC、2位のアルビレックス新潟が勝利した。その一方で、3位のベガルタ仙台はホームで痛恨の黒星を喫した。

 上位3チームの勝点は横浜FCが66、新潟が65、仙台が55となった。2位との勝点差が「10」となった仙台は、「J1自動昇格」の文字がかすんでいる。

 自分たちの後ろへ目を移せば、4位のファジアーノ岡山が勝点1差で追いかけてきている。5位のロアッソとも勝点4差だ。

 岡山は消化試合数がひとつ少ない。水曜日に行なわれるモンテディオ山形戦に岡山が勝利すれば、仙台は4位に転落する。長く3強を形成してきたが、J1参入プレーオフ圏をめぐる争いに吸収された。

 27日に行なわれたジェフユナイテッド千葉とのホームゲームは、0対2で敗れた。

 55分の1失点目は、ブロックに入ったキム・テヒョンに相手のシュートが当たり、コースが変わってしまった。不運に見舞われたとも言えるが、警戒していたセットプレーからの被弾だ。失点の時間帯も、前節のザスパクサツ群馬戦とほぼ同じである。守備の課題を改善できないまま失点を繰り返すチームを、象徴するようなシーンでもあった。

 原崎政人監督は65分に2枚替えを行ない、攻撃の活性化をはかる。ところが74分、今度はロングスローから2点目を浴びてしまうのだ。交代出場したばかりのFW櫻川ソロモンに制空権を握られ、こぼれ球に素早く反応されてMF見木友哉に蹴り込まれた。

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