■3位・仙台は負の流れを断ち切れるか
J2リーグは残り10試合となった。8月最後のゲームとなる27、28日の第33節では、3位のベガルタ仙台対10位のジェフユナイテッド千葉戦が注目カードにあげられる。
仙台は負けられない一戦だ。31節の大宮アルディージャ戦、32節のザスパクサツ群馬戦に連敗し、ここ5試合で1勝1分3敗と失速している。首位の横浜FCとの勝点差は「8」に広がり、2位のアルビレックス新潟にも「7」差をつけられている。
勝ちきれない原因はディフェンスにある。25節のヴァンフォーレ甲府戦を最後に、7試合連続で失点を喫しているのだ。時間帯がまた良くない。前半の早い時間帯や後半開始から間もないところでネットを揺らされ、勢いを削がれるケースが続いている。今節顔を合わせる千葉とのシーズン第1戦も、後半立ち上がりの48分と50分に失点し、0対2で敗れている。
失点のすべてが守備陣の責任ではないが、スタメンの変更はあるかもしれない。
群馬戦で12試合ぶりに先発したGK小畑裕馬は、前半終了間際のPKストップでチームを救った。後半に失点してしまったものの、評価に値するプレーを見せている。
それに対して、最終ラインはいくつかの選択肢がある。前節はCBキム・テヒョンと右SB真瀬拓海が、5試合ぶりに先発に復帰した。CBでは7月に期限付きで獲得した佐藤瑶大、右SBでは蜂須賀孝治も選択肢となる。
千葉の前線にはチアゴ・デ・レオンソ、ブワニカ啓太、櫻川ソロモンと、パワフルなアタッカーが並ぶ。新加入のリカルド・ロペスも184センチのサイズがある。
高さを担保するなら右SBは真瀬ではなく蜂須賀になる。群馬戦の終盤にCB平岡康裕を下げて佐藤を投入し、キム・テヒョンとコンビを組ませたが、そのふたりをスタートから並べるのも想定内だ。守備の安定感を高めるために、原崎政人監督はどのような判断を下すのか。