■8月25日/AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝 全北現代モータース 2―2(PK戦:1―3) 浦和レッズ(埼玉スタジアム)
全北現代の試合後、埼玉スタジアムのピッチには浦和レッズの選手やスタッフらが集まっていた。声援を送って一緒に戦ったサポーターと勝利を共有するためだ。試合に出た選手だけでなく、ベンチ外になった選手も揃った。
その際、浦和レッズの現在のチームの雰囲気の良さを表す出来事があった。それが、SNS上で話題になっている。
ユニフォームを着た選手もそうでない選手もピッチで整列しようとする中、MF岩尾憲がベンチの方から2つの白いカゴを持ってピッチ中央に歩いてきた。その中には、ペットボトルの水が何本も入っていた。激闘を戦い抜いた直後だけに、水を配ろうとしたのだ。
その姿に気が付くや、すぐに走り出したのはDF宮本優太だ。先輩に持たせてはいけないと、2つのカゴを受け取って選手の方に走った。同じくMF小泉佳穂も走っていったが、宮本がカゴを持ち、さらにそこに走ってきたGK鈴木彩艶とともに、選手らに水を配っていった。岩尾は宮本の好意に感謝し、手を合わせて笑顔で労った。