■新潟はホームで4試合ぶりの勝利!
3位のアルビレックス新潟は、5位のロアッソ熊本との上位対決を制した。
チームトップの8得点を記録しているFW鈴木孝司が、前節のケガでメンバー外となった。代わって7得点の谷口海斗が7試合ぶりに出場し、1トップに入った。また、CB千葉和彦が8試合ぶりに先発し、2試合連続スタメンのトーマス・デンと最終ライン中央でコンビを組んだ。
前線からハイプレスを仕掛けてくる熊本に対して、新潟もトランジションの速さとインテンシティの高さを示していく。19分の先制点は、センターライン付近でのボール奪取をきっかけとした。
MF高宇洋が谷口へ縦パスをつけると、背番号7はドリブルで持ち込み、相手が寄せてきたところでDFラインの背後へスルーパスを通す。ペナルティエリア内左でシュートシーンを迎えた小見洋太が、左足でゴール右へ流し込んだ。
先制点を奪った新潟だが、試合の主導権を掌握するまでには至らない。追加点のチャンスを多く作ることはできなかったが、熊本にも決定的なシーンは与えないのだ。松橋力蔵監督は選手を入れ替えながら試合を進め、1対0のまま試合終了のホイッスルを聞いた。
自身シーズン3点目が決勝点となった小見は、「ずっと点が取れていなかったので、結果を残すことができてホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。8月11日に20歳になったアタッカーにとって、5月21日の横浜FC戦以来およそ3か月ぶりの得点である。
ホームでは4試合ぶりの勝利だ。松橋監督は自分たちのスタイルを出し切れなかった展開を受け、「今日は多くの学びの場になりました」と切り出し、ラスト10試合への意気込みをこう語った。
「いつも自分たちのペースでできるわけではない。苦しいなかでもしっかりと勝点を取っていく、これは我々が目ざす目標を達成するうえでは必須だと思いますので、今日の試合をポジティブにとらえていきたい」