【J2「3強ウノゼロ明暗」】3位・ベガルタ仙台に「差をつけた」首位・横浜FCと2位・アルビレックス新潟!四方田修平・松橋力蔵両監督は試合後「共通のこと」を語った!!【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
松橋力蔵監督(新潟)   撮影:中地拓也
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■横浜FCは上位対決をウノゼロで制す

 首位の横浜FCは、4位のファジアーノ岡山をホームに迎えた。前節のザスパクサツ群馬戦が台風接近の影響で16日にスライドしたため、中3日での連戦となる。

 サウロ・ミネイロを負傷で欠くこの日は、小川航基が1トップに入り、伊藤翔長谷川竜也が2シャドーに入った。右ウイングバックは、特別指定選手の近藤友喜が出場4試合目で初先発となった。

 試合当日に6選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、CBの柳育崇が出場停止の岡山は、大幅なメンバー変更を強いられていた。いつもの4バックではなく3-4-2-1のシステムを敷いてきた相手に対して、横浜FCは好機を生かしきれない。長谷川が前半だけで交代するハプニングにも見舞われる。

 勝利を呼び込んだのは62分の選手交代だった。山下諒也山根永遠を投入し、両ウイングバックを交代する。

 ホームスタジアムに歓喜の熱が広がったのは72分だった。相手のCKを跳ね返してロングカウンターを仕掛け、山根がボールを運ぶ。ペナルティエリア手前で山下へパスをつなぐ。山下の右足シュートは相手GKに触られるものの、ゴールネットに吸い込まれた。

 この1点を守り切った横浜FCは、上位対決を制して首位をキープした。試合後の四方田修平監督は「この時期は勝点3が大事。残り10試合、1試合、1試合しっかりと戦って、目標のJ1昇格をつかみたい」と語った。

 自分たちが望む展開に持ち込めなくても、勝点3をしっかりとつかみ取る。交代出場の選手が結果を残す。横浜FCはチームの総合力を見せつけた。

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