■8月20日/明治安田生命J1第26節 アビスパ福岡 1ー4 川崎フロンターレ(ベスト電器)
首位を追う川崎フロンターレが敵地で圧勝した。マルシーニョが開始早々の前半7分に先制。その後1-1の同点にされたものの、ブラジル人ドリブラーが得点を重ねて後半19分までにハットトリックを達成した。さらに相手DFが退場するとともに、家長昭博がPKを決めてダメ押し。敵地で勝ち点3を積み上げた。
川崎フロンターレがリベンジを果たした。昨年8月25日、このスタジアムで喫した黒星が、昨季の初黒星。開幕からの無敗記録を26で止められた地で、完封負けを食らった相手に4倍返しをしてみせた。
試合直前に選手1人が負傷し、ベンチメンバーは上限の7人より1人少ない6人という状況に。加えて、前半終了間際の勝ち越し弾を奪った時点でFWレアンドロ・ダミアンが負傷交代もあり、福岡のゴール前でのこぼれ球が主審によって遮られた場面もあった。こうした複数のアクシデントも吹き飛ばす勝利だった。
さらにチームにとって大きいのは、得点に至るまでの崩しでイメージが共有できた点だ。たとえば先制ゴールは、ダミアンが右にはたいたボールを、山根視来→家長→脇坂泰斗とつなぎ、脇坂から裏に走り込んだ山根にスルーパス。日本代表右SBか完璧に裏に抜け出すと、ゴール前に詰めていたマルシーニョが押し込むだけという完璧な崩しだった。