■イメージの共有ができた得点

 マルシーニョがハットトリックを達成した3点目も、本人が「お互いの特徴といいますか、彼がボールを持ったらこういう風に動こうという動き出しも、彼のボールの出し方も理解している」と振り返ったもので、同じ絵を描けたからこそのゴールだった。

 試合前に雨が降ったこともあって、ベスト電器スタジアムはとても蒸し暑かった。時間の使い方にも反映させなければいけないような気候だったが、得点を奪えたことでその負担が小さくなった部分もあっただろう。

 昨季、悔しい敗戦を突き付けられたスタジアムで川崎らしい得点を重ねて勝利できたことは、逆転優勝へ向けて大きな弾みとなる。次戦は、監督交代が行われ、さらに外国人FWを補強した2位・鹿島アントラーズ(20日のJリーグ終了時点では5位)が相手となる。この勝利を確信に変え、等々力で難敵を迎え撃つ。

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