■中3日の首位・横浜FCは「総力戦で」
J1昇格争いを左右する直接対決が、8月20日に行なわれる。
ここまで17勝9分5敗の勝点60で首位の横浜FCは、中3日でのホーム連戦だ。13日に予定されていた31節のザスパクサツ群馬戦が、台風の接近により16日に延期されたのだった。
仕切り直しとなった一戦は、1対0で勝利した。ここまで全試合に先発してきたCB岩武克弥、右ウイングバックのイサカ・ゼインをメンバー外とし、ボランチのハイネルもベンチに置いた。それでも、前半9分のサウロ・ミネイロのヘディンシュートが勝利を呼び込んだ。
29節のいわてグルージャ盛岡戦で0対3の敗戦を喫し、30節の大宮アルディージャ戦も2対3で落としていた横浜FCは、3試合ぶりの勝利となった。 試合後の四方田修平監督は、「選手たちが勝点3を取るという強い気持ちを示してくれた」と振り返った。2位のアルビレックス新潟とは勝点1差、3位のベガルタ仙台とは勝点5差で、首位を堅持している。
今節は4位の岡山を迎え撃つ。データは横浜FCに有利だ。岡山には6試合連続負けなしで、ホームゲームは連勝中かつ3試合連続負けなしとなっている。
個人に目を移すと、サウロ・ミネイロの出場が微妙だ。29節から3試合連続でスタメンに名を連ね、30節から2試合連続得点を記録しているが、群馬戦で前半のうちに負傷交代した。3-4-2-1の頂点には、小川航基が入ることになりそうだ。
守備面では岡山のFWチアゴ・アウベスをいかに封じるかがポイントになりそうだ。29歳のブラジル人は3試合連続得点と好調で、得点ランキングでも横浜FCの小川航基の18点に次ぐ14点をあげている。FWミッチェル・デュークの高さも要警戒だ。
3バックと両ウイングバックの人選は注目されるが、誰がピッチに立ってもクオリティが極端に落ちることはない。「総力戦だと思っている。残り11試合、チーム一丸となって昇格をつかみ取りたい」と四方田監督が話すように、チームの総合力で上位対決を制す覚悟だ。