■「あのお姉さん」たちとの再会

 というのは、CL決勝の方は取材申請が(例によって)却下されてしまったのです。

 しかし、「蹴球放浪家」としてはそんなことで諦めていられません。

 15日の朝にオスロを発って、ロンドン経由で16時半にグラスゴーに到着。空港からハンプデン・パークに直行してUEFAの窓口に行ってみました。すると、そこには先週ロッテルダムで会ったばかりのUEFAの、あのお姉さんたちがいたのです。

 そこで、聞いてみたのです。先週いろいろやり取りしたばかりですから、あちらも僕の顔はちゃんと覚えていましたから、すぐに本題に入れます。

「取材申請で許可をもらったけれど、スタジアムにやって来ない(つまり、ノーショウの)人たちもいるでしょ?」と。

「ええ、大勢いはりまっせ」とお姉さん。

「その余ったチケットはどうしてんの? ワールドカップの場合、FIFAはそういうチケットをウェイティングの人たちに配るんだけど、UEFAではそういうシステムはないの?」

「ありまへんなぁ」

「でも、チケット無駄になるより、現地に来た人に配る方がUEFAにとってもいいんじゃないですか?」

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