チャンピオンズリーグは、多くの選手が夢見る大舞台。蹴球放浪家・後藤健生も、もちろんその高みを目指す。時には、その「思い」が決勝への道を切り拓くこともあるのだ。
■UEFAカップ決勝でのひと苦労
さて、問題はUEFA主催の2試合のADカードでした。
UEFAカップの方は申請が受理されていました。ところが、スタジアム内のUEFAのオフィスに行ってみると「あなたのADカードは日本のテレビ局がまとめて持って行っていきましたよ」と言われたのです。「え?」ですよね。
それで、「そんなのおかしいだろう?」、「その人たちの連絡先知ってる?」と窓口のUAFAの担当者の女性たちとさんざんやり合いましたが、あちらは「さあ、知りまへん」の一点張りでした。
そこで、日本のテレビ局の知り合いに国際電話をかけて、ようやく現地にいるテレビ局の人たちの連絡先を調べてもらい、ようやくコンタクトが取れて、ADカードを受け取れたのですが、大変な労力でした。
ところが、ここでUEFAの担当者のお姉さんたちと散々やり取りをしたことが、翌週のCL決勝で役に立つことになるのですから、まさに「禍福は糾える縄の如し」です。