後藤健生の「蹴球放浪記」第123回「UEFAを説得してCL決勝のADカードをもらう」の巻(2)小野伸二優勝のUEFAカップ決勝でのひと悶着がグラスゴーで活きるの画像
UEFAを説得してもらったCLファイナルのADカード 提供/後藤健生

 チャンピオンズリーグは、多くの選手が夢見る大舞台。蹴球放浪家・後藤健生も、もちろんその高みを目指す。時には、その「思い」が決勝への道を切り拓くこともあるのだ。

UEFAカップ決勝でのひと苦労

 さて、問題はUEFA主催の2試合のADカードでした。

 UEFAカップの方は申請が受理されていました。ところが、スタジアム内のUEFAのオフィスに行ってみると「あなたのADカードは日本のテレビ局がまとめて持って行っていきましたよ」と言われたのです。「え?」ですよね。

 それで、「そんなのおかしいだろう?」、「その人たちの連絡先知ってる?」と窓口のUAFAの担当者の女性たちとさんざんやり合いましたが、あちらは「さあ、知りまへん」の一点張りでした。

 そこで、日本のテレビ局の知り合いに国際電話をかけて、ようやく現地にいるテレビ局の人たちの連絡先を調べてもらい、ようやくコンタクトが取れて、ADカードを受け取れたのですが、大変な労力でした。

 ところが、ここでUEFAの担当者のお姉さんたちと散々やり取りをしたことが、翌週のCL決勝で役に立つことになるのですから、まさに「禍福は糾える縄の如し」です。

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