■試合後のピッチに表れた勝利と出場への執念

 試合後、ピッチに座り込む選手がいた。人目をはばからず涙を流す選手もいた。この試合にかけていたからこその感情だった。あるいは、チームが苦しい時間を過ごす中で、戦線離脱を余儀なくされたからこその感情だった。

 これで川崎と横浜FMの勝ち点差は「8」となった。川崎は消化試合が2試合少ないとはいえ、横浜FMの背中をさらに追いかける必要があることに変わりはない。

 しかし、指揮官が「気持ちの強さを見せられたのは、ここからの戦いに大きく変化が出る」と話したように、流れを手繰り寄せるキーポイントとなる可能性はある。

 試合後、劇的な勝利を掴んだにもかかわらず、サポーターが帰ったあとのピッチでフィジカルに負荷をかける選手がいた。宮城天と佐々木旭だ。出場選手の疲労が蓄積されているにもかかわらず、ピッチに立つことができなかった2人は、次なる出場とチーム貢献に向けて余念がなかった。

 この勝利を、3連覇を成し遂げる転換点とできるかどうか、チームは分岐点に立っている。

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