■日本への影響は?

 南北に長く、雪国のクラブを多くかかえる日本のJリーグが「秋-春制」にするのは簡単ではない。しかし世界のスター選手を「独り占め」にしている欧州に対抗して少しでも良い選手を獲得するには、主要な「移籍ウインドー」を欧州に合わせるほうが有利というのが、AFCの総意となり、今回の「シーズン制変更」に至ったのだ。

 では、この変更によってACLはどうなるのか。その最初の2023/24シーズンで日本のクラブが関係しそうな日程だけを見ると、プレーオフ(1試合制)は8月22日、グループステージ(全6節)は9月から12月、ラウンド16が2024年の2月に行われ、準々決勝は3月、準決勝は4月、決勝は5月となっている(【表1】参照)。

 なお、ACLの2023/24シーズンにはもうひとつ大きな変化がある。外国人選手制限の大幅な緩和だ。これまで、ACLでは「3+1」のルールが適用されていた。すなわち、国籍を問わない外国人選手3人に、AFC加盟国の国籍をもつ外国人選手1人、計4人をピッチに出すことができた。しかし2023/24シーズン以降はこれが「5+1」となる。

(2)へ続く
PHOTO GALLERY 【表1】ACL2023/24試合日程(東地区)
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