■圧倒的に東アジア優位の現在
西から東、北から南へと、他の地域連盟にない広大な地域に広がっているAFC加盟国。2002年にそれまでの大会を整理する形でスタートしたACLでは、これまでに10か国のチームが決勝戦に進出している。その内訳は、西アジアが5か国(UAE、サウジアラビア、シリア、イラン、カタール)、東南アジアが1か国(タイ)、東アジアが3か国(韓国、日本、中国)、そしてオーストラリアである。
だが過去19回大会の優勝回数内訳は、東アジアが12回(韓国6回、日本4回、中国2回)と、圧倒的な成績を誇っている。西アジアは6回(サウジアラビア4回、UAEとカタールが1回ずつ)、そしてオーストラリア1回である。
こうした「東高西低」の力関係からか、これまでのACLは東アジアの3か国のトップリーグで採用されている「春-秋制」で行われてきた。しかし東アジアの3か国以外、決勝進出の10か国では7か国が「秋-春制」を採用している。夏の暑さが厳しい西アジアはもちろん、タイもオーストラリアも、欧州の主要国と同様、年をまたぐシーズンを採用しているのだ。
ただしオーストラリアは「秋-春制」とは言えない。この国のトップリーグ(Aリーグ)は10月に開幕し、翌年の5月まで行われる。南半球のオーストラリアでは、「春から秋」なのである。