■新潟はアウェイでも勝点3がほしい

 一方の新潟は、連敗阻止を賭ける一戦となる。ファジアーノ岡山とホームで対峙した前節は、2対3で競り負けたのだ。3失点は15節の東京ヴェルディ戦以来、今シーズン2度目のことだった。また、25節のジェフユナイテッド千葉戦に敗れるまで無敗を誇っていたホームで、連敗を喫することにもなった。

 長崎戦はセンターバックの舞行龍ジェームズを出場停止で欠く。千葉和彦が4試合連続メンバー外となっており、早川史哉が代役を務めることになりそうだ。

 キーパーソンには島田譲の名前があがる。17年から19年まで長崎に在籍した31歳のレフティーは、新潟でキャリアの円熟期を過ごしている。アルベル前監督のもとでチームに不可欠な選手となり、松橋力蔵監督のもとでもダブルボランチの一角を担っている。彼がどれだけボールに触ることができるかで、新潟の攻撃そのものが変わってくる。

 ここまで勝点54の新潟は、同46の長崎に勝点8差をつけている。この試合に勝てば勝点差は「11」となり、長崎をJ1自力昇格圏から遠ざけることができる。一方、長点3を譲るようなことがあると、両チームの差は「5」に縮まる。引分けなら勝点差は変わらないが、横浜FCに引き離されてしまうかもしれない。松橋監督が統べる新潟は、勝点3を追い求めて戦う。

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