■流れを引き寄せた相馬

大住「初戦の香港戦も、普通ならばコンビネーションができていなくて攻めあぐねることになりがちだけど、開始早々に相馬勇紀が決めたFKが効いたかな。あれで皆、一挙にリラックスしていたよね」

後藤「相馬は最終戦でも先制ゴールを決めていたからね。1点取れると、すごく楽になる。最終戦もあそこで相馬の得点が生まれないまま時間が経っていったら、また変な空気になったかもしれない」

大住「そうなりそうな雰囲気はあったよね」

後藤「中国相手に90分間で点を取れなかった第2戦を見た後、こちらもスコアレスドローになった女子の中国戦も見ていたから、僕たちは前半45分間で点を取れなかった時点で225分間も点が決まるのを見られない時間を過ごしていた。だから、後半もこのままの流れで終わってしまうのかと思っていたけど、相馬がそれを断ち切ってくれたよね。内容は良かったんだから、1点さえ入れば、という試合だったね」

大住「特に前からのプレスがすごく効いていたよね」

  1. 1
  2. 2
  3. 3