■韓国との「当たり」の違い

後藤「そのプレッシングとかマークの付き方とか、韓国の選手が仕方なくロングボールを蹴るかバックパスをするしかなくなるような状態だった。今回は、代表チームとしてどうこうというより、Jリーグ選抜なわけでしょ。Jリーグは最近、どんどんレベルが上がったじゃないですか。レフェリーがなかなか笛を吹かないでプレーを流すことで、選手たちがコンタクトにも強くなっているから、韓国の選手は手も足も出なくなっちゃったもんね。

 昔、ヨーロッパのチームと対戦すると、プレー強度やパススピードが違うと言っていたけど、今回の日韓戦では、韓国の選手はそういう感じを受けただろうね。寄せのスピードとか、当たりの激しさなど、とても前を向いてプレーできない場面がしょっちゅうあった」

大住「韓国は以前と変わらないサッカーをしているからね。当たりの質が違うんだよね。韓国や中国の選手は、激しくいこうとする時には本当に体当たりするけど、日本の選手は体を寄せてから、ファウルにならないようにグッと押して、そこから足を出してボールを取っていく。韓国の選手は一時はパニックになりかけていたよね」

後藤「昔は日本が強い国とやるとそうなっていたじゃない。手も足も出ない。この間のブラジル戦はそれに近かったけど、今の日本は韓国相手にも優勢を取れる」

大住「中国戦は相手が背が高くてヘディングではなかなか勝ってなかったけれど、足元のデュエルになると日本の選手が勝つんだよね」

後藤「相手を吹っ飛ばすのではなく、どちらがボールを扱えるか、という問題だからね」

(2)へ続く
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