■CBふたり不在の山口は復帰の高井に期待
対する山口は3連敗中で4戦負けなしと、チーム状況は芳しくない。
仙台戦はCBのヘナンと眞鍋旭輝を出場停止で欠く。4バックの中央2枚が不在なうえに、36歳のベテラン菊地光将も4試合連続メンバー外だ。古巣対決となる35歳の渡部博文と、右サイドバックでの先発出場が多かった生駒仁が、CBのコンビを組むのではないだろうか。渡部と同じく古巣対決となるGK関憲太郎も、闘志を燃やしているに違いない。
最終ラインでは、左サイドバックの橋本健人が2試合連続でメンバー外だ。高精度の左足を持つ彼には移籍の噂もあり、その動向が注目されている。
中盤では田中渉が出場できない。ここまで26試合に出場してチームトップタイの3アシストを記録している21歳は、仙台から期限付き移籍中のため契約上の理由でピッチに立つことができないのだ。
一方、夏の移籍市場で高井和馬を呼び戻した。18年途中から21年まで4シーズン在籍し、136試合出場で27得点をマークした27歳を、水戸から完全移籍で迎え入れたのだ。
移籍が発表されたのは7月13日で、18日のロアッソ熊本戦で山口での再デビューを果たした。続く栃木SC戦では復帰後初先発を飾り、フルタイム出場を果たした。
水戸に在籍していた今シーズンの仙台戦で、高井はゴールを決めている。密集地帯をドリブルで抜け出し、豪快な左足シュートを突き刺した。
「もう一度自分を必要としてくれたクラブに感謝しています」と話す高井は、“維新劇場”を巻き起こすゴールを決めることができるか。維新みらいふスタジアムを舞台とする一戦は、30日19時キックオフだ。