■南野、三笘とのポジション争いへ
さらに63分、左CKを相馬が蹴ると、中央で佐々木翔がヘディングシュート。これが決まり、アイシストまで決めて見せた。相馬の正確なキックが追加点を呼び込んだのだ。香港戦の直接FK以外では、セットプレーからの得点は今大会の森保ジャパンではこれが初めて。召集時点で国内組だけの構成となった日本代表が、即席チームでありながらセットプレーでも得点できたことはかなりの収穫となるだろう。
町野修斗が72分に追加点を奪い、試合は3−0で日本が勝利。日韓戦で見事勝利を収め、国内組の日本代表は森保一監督に初のタイトルをもたらした。相馬は今大会を通して3ゴール2アシストの大活躍で大会MVPを受賞した。
相馬のこの鮮烈な台頭で、左ウィングのポジション争いに変動を起こすかもしれない。今回の日本は4−2−3ー1を適用。海外組を含めた通常の森保ジャパンは4−3−3を採用しており、ここで相馬が出場を狙うとなると南野拓実や三笘薫とポジションを争うことになる。
中央に入ってゴールに近い位置で活きる南野と、サイドで勝負しドリブル突破が魅力の三笘という存在がいる左ウィング。現時点では森保監督は南野をファーストチョイスとしており、ジョーカー的な役割で三笘を起用している。現に、三笘はオーストラリア代表戦では日本をワールドカップに導く活躍をして見せた。