■東京Vのパリ五輪世代MF山本がG大阪へ
夏の移籍マーケットで、J2からJ1へステップアップする選手が登場した。東京Vのパリ五輪世代MF山本理仁が、ガンバ大阪へ完全移籍することが発表されたのだ。
東京Vのアカデミー育ちの山本は、2019年にトップチームに昇格した。アンカーやインサイドハーフを主戦場とする20歳のレフティーは、すでにJ2リーグで104試合に出場している。
育成年代の日本代表にもコンスタントに招集され、先ごろ行なわれたU―23アジアカップでもメンバー入りしている。
東京Vのアカデミーで育ち、J1でプレーする選手は数多い。井上潮音(ヴィッセル神戸)、渡辺皓太(横浜F・マリノス)、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)は、山本のかつてのチームメイトだ。ポルトガル1部ジル・ヴィセンテへの完全移籍が発表されたばかりの藤本寛也も、同じピッチでプレーしている。
クラブの公式サイトを通じて、山本は「これまでのサッカー人生で一番悩み、考えました」と、移籍へ至った思いを明かした。アカデミーから育ったチームをJ1へ昇格させたい気持ちは強いが、自らの野心を抑えることはできなかったのだろう。
新天地のガンバでは東京Vと同じ背番号6を背負う。16位に沈むG大阪を押し上げることが、20歳のパリ五輪世代の新たな目標だ。