■富樫は古巣対決で2試合連続弾を狙う

 富樫敬真も古巣対決だ。20年から1シーズン半にわたって長崎でプレーした。そして、彼も今年5月のアウェイゲームで得点を決めている。

 24節の町田戦を累積警告による出場停止で欠場すると、25節から3試合連続で先発を譲っている。それでも、前節は途中出場から2ゴールを叩き出した。実に10試合ぶりの得点でシーズン8ゴールとし、キャリアハイを更新した。

 原崎監督は選手の状態を見極め、先発を入れ替えていく。富樫のスタメン復帰は予想の範囲内だ。

 名倉巧も長崎でプレーしていたが、彼は期限付き移籍での加入だ。契約の関係で、この試合は出場できない。前節では途中出場から鮮やかな右足ミドルを決めたが、今週末は加藤千尋や鎌田大夢に出場を譲ることになる。

 誕生日を迎えたばかりの選手もいる。蜂須賀孝治だ。12年に特別指定選手として在籍し、13年からプロ契約を結んでいる彼は、7月20日に32歳になった。

 今シーズンは1月に負傷した影響で、前半戦はタッチラインの外側で過ごした。リーグ戦復帰は24節の町田戦で、後半終了間際にピッチに立った。26節の琉球戦と前節でも、終盤に起用されている。

 仙台ひと筋で過ごすこのDFは、ピッチの内外でチームの空気を作り出す。クラブの歴史にその名を刻むクロッサーの活躍を、ファン・サポーターは待ち望んでいるはずだ。

 気になるのは新型コロナウイスの感染だ。仙台は21日午前に、トップチーム関係者3名が陽性判定を受けたことが発表された。濃厚接触の疑いがある2名も特定され、それぞれ自主隔離となっている。

 仙台だけではない。Jリーグやプロ野球の各チームで、感染拡大が爆発傾向にある。J2リーグでは、今節のジェフユナイテッド千葉対甲府戦が中止となった。コロナとともに戦っていくしかないだけに、どのチームも総合力が問われていくのだろう。

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(2)へ続く
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