■急加速と積極的なロングシュートが武器
サンフレッチェ広島では３－４－２－１の２シャドーの一角、もしくは３－１－４－２のＩＨとしてプレーする満田。ＣＦタイプではないため、日本代表ではＷＧもしくはＩＨでの出場が予想される。
まだ粗削りな印象が残るものの、アジリティを活かした思い切りのいい仕掛けと急加速が特徴的だ。ターンがスムーズで、後ろ向きになったところを奪いに来たＤＦの逆を取ることができる。
また、レーンをまたいでの積極的なドリブルを試合中に何度か披露し、それがチャンスにつながることもあるが、一方で、周囲は満田がボールロストしたときにカウンターを食らわないような立ち位置を取る必要がある。広島のチームではその特徴が周知の上でプレーしているが、代表では満田自身が気に掛ける必要がありそうだ。
満田は、ディディエ・ドログバのようにわずかでもスペースが開いていれば、ゴールから３０ｍ離れた場所からでもロングシュートを狙うこともできる。体勢さえ整っていれば枠の上に外すことは少なく、低く抑えたショットを得意とするため、止められたとしてもこぼれ球の発生によって得点につながりやすい。
初の代表選出ということで、いつもの積極性に拍車がかかることが予想されるが、満田はこの大会で殻をもう１つ破ることができるだろうか。
