■7月14日/天皇杯ラウンド16 鹿島アントラーズ 2ー0 G大阪(カシマ)
天皇杯ベスト8をかけて、鹿島アントラーズはG大阪と対戦した。前半こそスコアレスで折り返したものの、後半に2得点を奪って快勝。J1リーグ・札幌戦では悔しい内容と結果でサポーターと揉める場面もあったものの、中2日のゲームで見事に面目躍如を果たしてみせた。
何が何でも白星が欲しい試合だった。北の大地で燻ぶった悔しさをサポーターの前で晴らすべく、前半からボールを保持。札幌戦に引き続き先発したFWエヴェラウドのヘディングや、中盤から飛び出しを見せたMF樋口雄太が惜しいシュートを放って見せ場を作った。
しかし、GK東口順昭の好セーブもあってネットを揺らすには至らない。難しい試合となることを予感させるような雨が、前半途中からピッチに降り始めた。
それでも、この日の鹿島は常勝軍団としての姿をしっかりと体現した。ピッチの上で選手が何度も立ち位置を変えて攻撃の圧力を強めようとしたのだ。2トップの立ち位置を変え、時には鈴木優磨が2列目でプレーし、あるいはファン・アラーノが飛び出しを見せるなどして、G大阪に対応する余裕を与えなかった。札幌戦とはまったく違った内容をカシマのピッチで見せたのだ。