■交代からわずか4分での先制ゴール!

 そして歓喜の瞬間は、後半に訪れた。きっかけは、後半22分にレネ・ヴァイラー監督が行った交代だ。MFアルトゥール・カイキとMFディエゴ・ピトゥカの2人を同時にピッチに投入したのだが、そのピトゥカが交代からわずか4分後に先制ゴール。エヴェラウドがペナルティエリア手前で落としたボールを見事なコントロールショットで射抜いたのだ。

 このゴールで余裕を得た鹿島は、わずか4分後の後半30分に追加点を奪う。左サイドから安西幸輝が上げたクロスを、背番号9が頭で合わせたのだ。エヴェラウドは前半に2つの惜しいヘディングシュートを放つ場面がありながらネットを揺らすことができなかったが、サポーターの前で決めて見事に勝利を手繰り寄せたのだ。

 ゴール前で滑るなどのアクシデントで起きた危ない場面を除けば、チャンスを作らせることなくG大阪の攻撃陣を見事にシャットアウト。複数得点に公式戦2戦連続となる完封でベスト8進出に花を添えた。

 この試合を前に発表されたE―1選手権の日本代表メンバー発表で、鹿島から選ばれた選手は1人もいなかった。一方で、メンバー発表直前の札幌戦では代表に呼ばれるにふさわしい内容はもちろん、結果も伴わなかったことも事実だ。この悔しさを晴らすには、中2日で迎える次戦の神戸戦(カシマ)でも相手を圧倒して白星をつかみ取るしかない。

PHOTO GALLERY ■【画像】天皇杯ラウンド16 鹿島アントラーズ‐G大阪の激闘の写真!!■
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