■W杯に向けて最高のテスト相手
ちなみに、今回のワールドカップ予選でアメリカはワールドカップで日本のグループにはいったコスタリカと2試合戦い、1勝1敗という成績だった。最初は昨年の10月にホームのオハイオ州コロンバスで対戦し、2-1で勝った。開始早々に先制を許したアメリカだったがあわてずに攻め返し、前半25分には右サイドバックのセルジーニョ・デストが内側にはいって見事な左足シュートで同点。後半21分には右から突破したウェアが角度のないところからゴールを破った(記録上は相手GKのオウンゴール)。
敗れた第2戦は、ことし3月、予選の最終戦である。この試合を前に、アメリカはコスタリカに勝ち点3差をつけ、得失点差で大きく上回っていた。0-5で負けてもワールドカップ出場権獲得という状況だったのだ。
若く、スピードがあり、野心に燃える「世界クラス」のチーム。アメリカ代表は、ワールドカップでド日本代表にとって、「ドイツ想定」としても、また、コスタリカとの力関係を測るうえでも、このうえない対戦相手といえる。9月のもうひとつの親善試合の対戦相手はまだ発表されていないが、アメリカ戦は、ワールドカップを前に、もっとも重要な試合になるのは間違いない。